
「うちの子、結婚にまったく興味がないのかしら?」
「昔は、友達の紹介とか、会社の同僚とか…自然に出会ってたのに」
お子さんの結婚を心配する親御さんから、よくそんな声をお聞きします。
もちろん、無理やり結婚をすすめたいわけではない。
でも、将来ひとりぼっちで寂しい思いをしてほしくない。
パートナーがいることで、人生が少しでも豊かになってくれたら…
そう願うのが親心というものですよね。
けれど、今の若い世代が置かれている婚活の現実は、
親世代が経験してきた「当たり前」とは、大きく様変わりしています。
この記事では、「親が知っておきたい3つの現実」として、
令和時代の婚活事情をわかりやすくお伝えします。
ほんの少し知っておくだけでも、関わり方や声のかけ方がきっと変わってくるはずです。

1.昔のように自然な出会いが減っている理由
一昔前は、職場や友人の紹介、ご近所のお節介な方のひと声など、
ごく自然なかたちで「ご縁」がつながっていた時代でした。
でも今は、そうした出会いの場自体が少なくなっています。
たとえば
- 職場では恋愛がしにくい時代に
ハラスメントや職場内トラブルを避けるため、会社内での恋愛や紹介が敬遠されがちです。 - 地域や近所づきあいが希薄に
ご近所との交流が少ないため、「縁談を持ってくるおばちゃん」的な存在も見かけなくなりました。 - 友人同士でも紹介をためらう空気
「うまくいかなかったとき気まずいから」と、紹介を避ける人が増えています。
さらに今の若者は、学生時代からオンライン授業や個人行動が当たり前になり、
大学サークルや趣味の場でも、深い人間関係を築きにくくなっています。
つまり、「ただ普通に生きていても誰かと出会える」時代ではなくなっているのです。

2.恋愛経験が少ない若者が増えている背景
今の20〜30代には、「付き合ったことがない」「恋愛に自信がない」という方が、思っている以上に多くいます。
その背景には、さまざまな時代の変化があります。
- 学生時代や就活を優先して、恋愛のタイミングを逃した
- SNSや趣味に没頭して、一人でも寂しく感じにくい
- 恋愛に不器用で、異性とどう接していいかわからない不安
さらに最近では、「推し活」が日常の一部になっている若者も多くいます。
「推し活」とは、好きなアイドルや声優、アニメキャラクターなどを応援する活動のこと。
博報堂「Z総研」の調査(2023年)によると、20~30代女性の6割が推し活をしていると回答しています。
リアルな恋愛よりも、推しに癒され、励まされている若者たち。
「心の満足」は得られるけれど、「誰かと人生をともにする」という方向にはなかなか気持ちが向きません。
そして、恋愛経験が少ない人は、婚活の場でも戸惑いがち。
相手との距離感がつかめず、どう会話を広げたらよいかもわからないまま、自信をなくしてしまうケースもあります。
**国立社会保障・人口問題研究所の調査(2021年)**では、
「異性との交際経験がない」と回答した20代男性は約40%、女性も約25%という結果が出ています。
親世代では「何人かとお付き合いした経験がある」方が一般的だったかもしれませんが、
今はまず、「恋愛そのものに慣れていない人」が多いということを知っておくと、
お子さんへの理解の土台がぐっと広がります。

3.アプリ婚活の落とし穴と、迷いやすい婚活事情
いまや多くの若者が、マッチングアプリを通じて恋人や結婚相手を探す時代です。
便利で手軽、そして全国規模で相手を探せるのがアプリの魅力です。
でも、実際に婚活を経験している方々からは、こんな声も多く聞かれます。
- 「条件」で選ばれ、「条件」で断られる世界に疲れた
- やりとりは続くけど、結婚の意思がない人も多くて不安
- 「もっといい人がいるかも」と思ってしまい、決めきれない
アプリ婚活では、まるで買い物をするように相手を「選ぶ」スタイルが主流になっています。
結果として、目の前のひとつの出会いを大切にしにくい風潮が生まれてしまっているのです。
また、SNSで流れてくる「理想の夫婦」や「幸せいっぱいの結婚報告」を見て、
「自分には無理かも…」と落ち込んでしまう人も少なくありません。
選択肢が増えたはずなのに、かえって決められない。
心が疲れて、婚活から距離を置いてしまう、そんな若者も多くいます。
ちなみに、最近では「マッチングアプリは不安」「真剣な出会いがほしい」という理由から、結婚相談所を選ぶ若い方も増えています。
結婚相談所というと、「堅苦しくて敷居が高そう」と感じる方もいらっしゃいますが、
最近はサポートもやさしく、恋愛経験の少ない方や人見知りの方でも安心して始められる場所になっています。
「アプリがダメ、相談所が正解」という話ではありません。
大切なのは、本人に合ったペースと方法で“結婚への一歩”を踏み出せるかどうか。
選択肢を広げてあげることが、親としてできるやさしいサポートかもしれません。

少し知っておくだけで、関わり方が変わります
こうした“今の婚活の現実”を知っているかどうかで、
親としての関わり方も大きく変わってきます。
たとえば…
- 「今は出会いの場自体が少ないんだな」
- 「恋愛経験がないことは、珍しくないんだな」
- 「焦らせても逆効果になるのかも」
こうした視点を持てると、
子どもを否定せず、寄り添うような声かけが自然とできるようになります。
そして何より、お子さんも「わかってもらえてる」と感じられたとき、
自分の気持ちを少しずつ話せるようになってくるのです。
親の“アップデート”が、子どもの未来を後押しする
婚活の話をすると、子どもが黙り込んだり、不機嫌になったりすることもあります。
でもそれは、決して反抗しているわけではなく、
「どうしたらいいかわからない」
「うまくいっていないのを知られたくない」
そんな気持ちが隠れているのかもしれません。
だからこそ、親御さんがほんの少し“アップデート”することが大切です。
たとえば
- 「昔とは違うみたいだけど、何か困ってたら話してね」
- 「こんな相談できる場所もあるみたいよ。無理にじゃなくて、気になったら見てみたら?」
そんなふうに、そっと選択肢を差し出すことで、子どもが一歩踏み出すきっかけになるかもしれません。
よろしければ、無料相談もご利用ください
「親としてどう関わればいいのか知りたい」というご相談にも丁寧にお答えします。
無理にすすめることはありませんので、どうぞ安心してお声がけください。
筆者プロフィール
あかり|結婚相談所 IVY YELL
三河エリアを中心に、おひとりおひとりに寄り添った婚活サポートを行っています。
恋愛経験の少ない方や、お子さんを心配される親御さんからのご相談も多く、
「まず話せてホッとした」と言っていただけるような場所づくりを大切にしています。